車探しを始めた日

2日目(2月29日)/Sydney

建て付けの悪い窓がガタガタうるさくてあまりよく眠れなかった。

旅のための車探しを開始

結局7時に起きて、8時頃には宿を出発。車探しを始める。
最初に行ったのは、空港で見つけたパンフレットに出ていたTraveller's auto barn。日本人の整備士の人がいて、色々教えてくれる。彼が言うには、$2,000程度の車で大陸を1周するのは難しいそうだ。けれど、「$10,000以下の車はどれも壊れる可能性がある。」と言うのを聞いたことがある。
確かに、$2,000でも壊れないものは壊れないし、$10,000のものでも、壊れるものは壊れる。
どの車も驚くほど走行距離が多い。20万km以上走っているものも結構ある。車種は、Station wagonが中心で、$3,900から$5,000のFordやHoldenが売られている。旅行が終わってから売値の40%で買い取ることを保証しているそうだが、$5000というお金自体が払える状態ではないので辞める。

Traveller's auto barnのパンフレットの片隅に宣伝してある、Kings Cross car Marketというマーケットを探すが、どこにあるか見つからないので諦める。
Kings Crossにある六角形を組み合わせた球形の噴水がとても印象的。エルアラメイン噴水という形式なのだそうだ。
再び宿に戻り、電話帳で中古車屋をチェック。さすがにSydneyは大都会。中古車屋の数も多い。あまりに膨大な数なので、特定の店を絞り込むことはできない。とりあえず、中古車ディーラーがたくさんありそうなParramatta rd.へ行くことにする。

シドニーでバス初体験

まず、News Agencyへ行き、Bus and ferry route mapを買う。いまいち使い方がよくわからないが、何とかバス番号とParramatta rd.を確認し、Town Hall前からバスに乗る。時刻表は、何々行きは、毎時何分発ととてもシンプルで分かりやすい形式になっている。本数が多いので気にはならないが、田舎などでも定刻に来るのだろうか。
間もなくバスが来たので乗車。初めてなのでやや緊張する。運転手に目的地を聞かれ、地図上でだいたいの場所を指さすが、わかってもらえない。とりあえず、Sydney universityまで行くことにする。
$1.20を払い、バスに乗る。他の乗客は、カードを機械に差し込み乗車している。運転手に目的地を告げるわけでもないので、簡単に料金をごまかせそうな気がしてしょうがない。今日中に車を決めるという意気込みで行くので、他の乗客のようなBus passは買わないことにする。
City centreを出てもずっと古い町並みが続いている。どこまでこの調子が続くのだろうと思っていると、運転手に
「もうSydney universityは過ぎた。降りろ。」
と言われ、降りる。
急に降りたので自分がどこの通りにいるのかもわからない。戸惑っていると、前から来たおばさんに、「次のバス停はどのあたり。」と聞かれた。「すぐそこ。」と答えてついでに、「ここは何通り。」と聞くと、巻き舌で、「Parramatta rd.」と答えてくれた。
このあたりに中古車屋がたくさんあるという場所まで来たが、それらしきものはどこにもない。延々と歩き続ける。
肉屋、パン屋、魚屋などの商店が建ち並んでいるが、中古車屋はどこにも見当たらない。
店を見ていると、いろんな発見をする。肉はニュージーランドと比べてもそんなに安くはない。魚屋ではニジマスが売っている。店を眺めていると、一瞬車のことを忘れかけるが、やはり片隅に残っているのか気分が優れない。

車探し

疲れて、諦めかけていた頃にようやく1件の中古車屋を発見する。
Enzoというイタリア人が応対してくれる。日本にもありそうな名前だなどと立ち話をしながら、安そうな車をチェックする。
1984年式Toyota Corona station wagonが目に留まる。4速のマニュアル車だ。ボンネットを開け、中を念入りにチェック。ファンベルトが切れそうなのと、スパークプラグが1本死んでいるのを見つける。左のドアの鍵が壊れている、スピーカーの取り付けの関係で、窓が全開にできないなどの難点はあるが、まずまず。しかし、35万kmという驚くべき走行距離が多少気になる。
エンジンが非常に綺麗なので即決してもいいかと思ったが、他にもいい車があるかもしれないので、もう少し歩いてみることにする。

時計を見ると、昼近くになっていたので昼食をとる。ファミリーレストランのような外観のRed Roosterという店を見つけ、中に入る。入ってみると、Take awayの店だった。後でわかったことだが、Red Roosterは全国チェーンのハンバーガー、サンドイッチ等のTake awayだった。さすがオーストラリア、ニュージーランドとは違いいろんな店がある、と変な所で感心してしまう。
基本的に、店はTake awayのみだが、一角にテーブルと椅子が簡単に置かれていたのでそこに座って食べる。一見、大したことなさそうに見えるサンドイッチを頼んだが、食べてみると結構ボリュームがある。1つは残して夕食にするとする。

午後から、再び中古車屋巡りを始める。Sigmaを見つけるが部品の一部が欠落している、エンジンがかかりにくい等色々問題があったので、結局、元に戻り、Coronaを買うことに決め、最初の中古車屋に戻る。
まず、値引き交渉から始める。$3999を現金一括で$3000にしてくれと頼む。どこかに電話をして確認した後、$3250までなら下げられると言う。まだ少し高いとは思ったが、その値段で決める。
直してもらう所を書いた契約書をつくり、サインして$60のDeposit(補償金)を払う。この車が吉と出るか凶と出るか、明日になればわかる。
しかし、思ったよりも早く車が決まって良かった。目的の車が見つかるまでに1週間以上かかると思っていただけに一安心。

シドニーを観光

一応、第一命題の車は決まったので、観光へ。
中心街のGeorge st.へ出てオーストラリア最大と思われる本屋、Dymocksへ。ニュージーランドのDymocksもかなり大きかったがさすがSydney、さらに大きい。もっとも、日本で言えば対したことはないが、久しぶりの本屋らしい本屋なので少し興奮気味。ニュージーランドでは見かけることのなかった熱帯魚の本も売られている。失礼な話だが、やはりオーストラリアの人の方がニュージーランドの人の方よりも文化的に優れているのだろうか。

ニュージーランド最大の都会、Aucklandと比べると、Sydneyはさらに古い街という印象を受ける。周りの建物も、Aucklandのものと比べて重圧で古い。あえて表現するならば、女性的なAucklandに対してSydneyは男性的といった所だろうか。顔が彫られた模様が並んでいるビルなどは特に印象深かった。
続いて繁華街へ進むと、日本の都会と同じように、洋服屋など若者好みの店が入ったビルがたくさん並んでいる。

ロックス(Rocks)

さらに海の方へ足を進め、Rocksへ。途中には、たくさんの高層ビルが並んでいる。スーツを着た人も歩いている。ニュージーランドとは違い働いている人が多いようだ。国が大きい分産業も栄えているのだろうか。写真
電車の高架下をくぐると町の様子が急変する。Rocksの入り口だ。交通量が少なく、静かな雰囲気がある。
観光地化しているようで、お土産物屋がたくさんある。Duty free shopやChristchurchにあったお土産物屋、秋葉原がある。Christchurchにある秋葉原とは雰囲気が若干違うが、安売りというイメージは同じようだ。店の前で下品な呼び込みをしている。
Ken Doneの原画が展示してあるギャラリーもある。オーストラリアの国旗を新しくしようということで描かれた国旗がいくつか展示されていた。

宿に戻る途中、日本の書籍のみを集めた専門店を発見。たくさんの日本人が住んでいるのだろうか。日本の雑誌一通りはもちろん、日本語の教材、オーストラリアに関する書籍なども並んでいた。
市内中心部にある公園、Hyde parkを通って、ホテルへ。並木道がライトアップされとても美しい。見たこともないような鳥が大勢戯れている。

夕食・水のまずさを実感

宿の近くのスーパーへ行き、買い物をする。メロンが1個99cだったので買う。今晩の夕食は、MaggiのMalaysian Chiken。ピーナッツバターを入れたのでこくがあってとてもおいしい。鍋がなくフライパンのみなので、料理が大変だ。
歯を磨いたとき思ったが、水が不味い。口に含んだだけでおいしくないとすぐわかる。内陸では水が貴重だとガイドブックに書かれていたが、Sydneyも水利に乏しいので、同じく不味いのだろうか。

勉強が苦手なボクの英語日記 ワーホリを終えて

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