夜まで走った日

10日目(3月8日)/Canberra→Melbourne

キャンベラを見渡す展望台

前日、キャンベラの全景を見ることができなかったので、再び山に登る。今度は他の山に上ろうということで、Red hillに上る。標高740mの頂上まで上ったが、周りに木が生えていて、視界が良くない。もう1つの山へ向かう。
Mt Ainslieの頂上に上る。Anzac rd.の彫刻通りを過ぎ、戦没者の墓を横目で見ながら目的地へ向かう。
頂上は展望台になっていて、国会議事堂がよく見える。

計画都市キャンベラの遠景

写真絵葉書の光景と同じだ。韓国人のツアーの団体客が Lookoutから下を眺めていた。

National art gallery

National art galleryへ向かう。
$3の入場料を払い日本語のガイドをもらって中に入る。立派であろう絵がたくさんあるが、芸術に関する知見が低いので残念ながらあまり楽しめない。縦横3m近くはあろうかという巨大な絵が展示されていた。
アジアの作品としては、中国の衣装や韓国の屏風などが展示されている。2階がオーストラリアのコーナーとなっており、入植者の絵とアボリジニの絵が主で、現代のデザイン画もいくつか見られた。

National art galleryを出た後、噴水が見えたので見に行く。付近の道路まで水飛沫が落ちるほど高く上がっている。風向きによって水飛沫が移動するのがおもしろい。水飛沫がかからない所に車を停めておいたのに、車へ戻ると窓が濡れていた。
Commonwealth ave.を通り、いよいよキャンベラを離れる。とても道が複雑な町だった。 2つのRoundaboutを抜け、いよいよMelbourne方面へ車を走らせる。

キャンベラからしばらく離れた所で、National dinasour museumを見つける。興味をそそられたが、あまり大きくない割に入場料が$7.50と高かったので、中には入らずに一度停めた車を再び走らせる。

ACTを離れ、国道25号線から国道31号線へ車を向ける。周りには何もない。所々に茶色っぽい草や緑とはほど遠い色をした葉の木々が茂っているのみ。おそらくあれらはユーカリの木だろう。そんな風景が延々と続く。オーストラリアにも羊がたくさんいると聞いていたが、Highwayから見る限りでは牧場はあまり多くはない。時々牛の群を見かける程度だ。

途中の、Dog on Tuckerboxという名所がある小さな町で昼食をとる。何かをしでかしたことで有名になった犬がいたようで、犬の銅像がある。昼食をとった後、エンジンオイルを継ぎ足す。やはりどこからかオイル漏れしているのだろうか。

ヴィクトリア州へ

再び延々と走り出す。他愛のない話をしながら車を進める。やがてVIC州とNSW州の州境に近づく。「フルーツをVIC州に持ち込むことを禁止します。」という看板が目に付く。オーストラリアは外国からの食べ物の持ち込みを禁止しているが、国内でも同様に食べ物の移動を制限しているようだ。いくらかの食べ物を持っていたが、かまわず進む。途中の休憩駐車場には食べ物廃棄専用のゴミ箱が設けられている。もったいないので、食べ物を持ったままVIC州に入るが結局何も問題なかった。
宿をどこにしようかと考えているうちにどんどんMelbourneに近づいていく。途中のSeymourという町で泊まろうと思ったが行きすぎてしまい、結局 Melbourneに着いてしまう。あたりはもう薄暗い。着いたは良いが、宿をとってない。

宿探し

モーターキャンプを見つけるが、時間外なので門が閉ざされている。だらだらと車を町の方へ進める。路面電車と遭遇する。町にはイタリア語の看板が多い。 Melbourneは、オーストラリアの中でラテン系民族が一番多い町なのだそうだ。しかし、街の景色はSydneyやChristchurchと同じくゴシック調である。
悠長なことばかりいっているわけにも行かないので、真剣に宿を探し始める。モールに入って色々電話をかけてみるがどこも予約で一杯。F1グランプリのためだろう。

それにしてもオーストラリアのモールはどこも大きい。しかも、驚くべきことに、Colesには、"We open 24 hours."と書いてあるではないか。スーパーが24時間営業とは考えられない。日本でもまだやってないことなのに、凄いの一言につきる。ただ、月曜日から金曜日は24時間営業だが、なぜか日曜日は定休日のようだ。月曜から金曜の午前2時や3時に買い物する人より、日曜日に買い物する人の方がよほど多いと思うがいかがだろうか。

モールの中から電話をかけまくって、ようやく1件の宿を見つける。迷いながらも辿り着き、チェックインする。一般民家のような建物で、玄関のステンドグラスがおしゃれ。中は以外と広く、レストランのようなものも併設している。このレストランのカウンターが受け付けとなっているので、ここで名前を書く。今回はなぜかパスポートの番号まで聞かれる。宿泊料金は、F1特別料金で、何と$65もする。明日以降の宿はキャンベラで予約したので、1泊だけ泊まることにする。
部屋に案内してもらい、荷物を運ぶ。すぐに夕食の用意に取りかかる。

キッチンがとても汚い。ニュージーランドも含めて何件もバックパッカーズに泊まったが、綺麗に掃除されている所に巡り合ったことがない。宿泊している若者たちもなんか汚らしい人が多い。この宿も、キッチンに皿が出しっぱなしで片付けられていなかった。
ご飯を用意していると、誰かが近寄ってきて声をかけてきた。Snailを手に持って、「食べるか。」と聞いてくる。貰って食べるとバイ貝の味がした。カレースパイスがかかっていたので少々気持ち悪かったが、単なる塩ゆでだったらおいしいだろう。貝類、特に巻き貝は全く食べない西洋人にとって、この味は気持ち悪くてスパイスをかけないと食べられないのだろうが、我々にとっては馴染み深い味だ。とは言え、やはり蝸牛という先入観があるのももっともで、彼女は気持ち悪がっていた。

食後、さっとシャワーを浴びる。シャワー室の天井には穴が空いていた。
それにしても疲れた。結局、今日1日で合計600km以上を走破した。

勉強が苦手なボクの英語日記 ワーホリを終えて

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