Blue Mountainでトレッキングをした日

54日目(4月21日)/Sydney→Blue Mountain→Sydney

朝、8時30分出発。3号線から4号線へ進み、1時間ほどでBlue mountainに着く予定だ。3号線で2台のクラシックカーに出会う。2台ともオープンカーだ。運転手のおじいさんは厚着をして運転している。1台は銘板から1916年製だと分かる。その割にはピカピカだから復刻版か何かなのだろうか。ギアが何故か運転手の右側、何と外にある。タイヤはスポークが木でできていてバイク並みに細い。
車を3号線から4号線に進める。するとまた、別のクラシックカーが現れた。何かクラシックカーが集まるミーティングでもあるのだろうか。
延々と住宅街が続いている。これまでは大自然を見るには何もない平原を延々と走り続けなければならなかったのに、今回は右にも左にも家がある。日本と同じだ。さすがに、長旅の後では、こんな当たり前のような風景でさえも異様に感じる。
目的地であるKatoombaの一歩手前の、Wentworth Fallsという街で一休みする。fallと名が付くだけに滝がある。

歩いて見に行く。それほど大きな滝ではなく、水量も少ないが、辺りの自然がとても豊かだ。道の横には、いろいろなトレッキングコースの標が立てられている。コースは長いものが主体だが、その中の1時間ほどで往復できるものがあったので、歩こうということになる。奇岩を見ることができるということだ。だが、歩き始め手間もなく、表示があまりにも少いことに気付き、道に迷う可能性と心配になったので残念ながらやめておく。

再び車に乗りKatoombaへ向かう。Visitor informationでコンピュータを使いトレッキングコースを検索する。使い方はとてもわかりやすいのだが、肝心の紙の地図は有料だ。きっと本格的な山歩き用の地図なのだろう。
昼食を買いに街へ行く。中国人経営のパン屋で幾つかパンを買う。さすがに、Aussieのつくったパンとは異なり、味が繊細でしかも堅すぎず柔らかすぎずとてもおいしい。
昼食をとった後、パン屋の裏の小さなK-martへ行く。Pink slipをもらうためにはブレーキペダルのゴムを変えなければならない。この程度のものは自分で変えた方が安上がりだと思ったので探すが、見つからない。

Blue mountain

街から西へ進んで、Blue mountain探勝の起点となっている場所へ行く。そこでSkywayという地上50~80mを進むロープウエーに乗る。行列が好奇心を煽る。高さがあるので怖さが売り物なのかと思ったが、それほど怖くはない。眼下には大型のシダが群生している。やはり谷間は湿気がありシダにとって好都合なのだろう。時々、赤や青色の鳥が飛んでいる。2,3分で往路の終点になる。終点は特に駅になっているわけでもなく、ただそのまま戻るのみ。時間にして、計5分。特に怖さもなく、期待はずれだ。
続いて、メインであるThree sistersを見に行く。Three sistersとは、3人の姉妹の形をしていると言われる3つの奇岩のことだ。昔、いけにえに差し出されるはずだった3人の姉妹が、いけにえから逃れるために魔法をかけてもらい岩に変身したのだが、魔法をかけた人が殺されてしまい、姉妹は岩から人間に戻れなくなったのだという。

ブルー・マウンテン

岩を削って造られた道を降りていく。片側が崖で、もう片側も絶壁がせり上がっている。階段もあるが、とても急だ。しかも下からは人が上がってきて、上からもどんどん降りてくるので途中で休むことはできない。
3つの岩が見えるところへ来てようやく立ち止まる。Sistersの中の1つの岩をRock climbingで登っている人がいる。よく見ると、それ以外にもいろいろな場所でRock climbingをしている人がいる。
上に戻り、今度はVisitor informationの展望台から眺める。Visitor informationの外ではアボリジニの2人組が芸をしている。黒人が少ないSydneyではアボリジニはとても目立つ。
1人は、アボリジニの固有の楽器を吹いている。もう一方の人はカンガルーや蛇のまねをしながら踊っている。周囲の人もダンスに巻き込んで、とても楽しそうだ。
帰る前に、最大斜度52度という世界一急な電車に乗る。ジェットコースター並みの急勾配の坂をすべり降りていく。電車は左右とも金網で覆われ脱落しないようになっている。岩の間をすり抜け、トンネルをくぐり進んで行くが、ジェットコースターとは異なりスピードが出ないのでそれほどの恐怖感はない。乗っている子供達もみんな余裕の表情ではしゃいでいる。
下の駅からは15分ほどのトレッキングコースがあるが終電間際なので、次に降りてくる電車を写真に撮り、戻る。

宿で会話を楽しむ

車へ戻り、帰る。さすがに一大観光地だけあって、帰路は車で一杯だ。宿に戻ったのは結局午後7時頃。
Susanは日中、Australian nativeではない植物の除去のボランティアをしていたらしい。日本では馴染みが薄い考え方だが、外から入ってくる外来植物は本来の植生を乱すので定期的に除去しているという。そして薄暗い中、Harveyが自宅前の植樹帯の芝刈りをしていた。ニュージーランドやオーストラリアでは自宅前の緑地の管理も住人が行うことになっており、みんな綺麗に手入れしてある。
遅い帰りに、「迷ったのか?」と聞かれる。「渋滞が凄かったから。」と答える。そこで渋滞の話で盛り上がる。
以前にSydneyで雹が降ったときの渋滞は凄かったそうだ。ピンポン玉くらいあろうかという雹が降ってきて、車が全く進まなくなったそうだ。結局2時間も3時間もその場所から動かなかったということだ。日本とは異なり天候は安定していないようだ。

勉強が苦手なボクの英語日記 ワーホリを終えて

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