大きな蟻を見た日

37日目(4月4日)/Mission Beach→Mossman

あらかじめケアンズの宿を予約

朝、彼女がシャワーを浴びる。その間に日曜日からのCairnsの宿を予約する。もうすぐEasterなので、いつものように飛び込みで宿をとるは難しいかもしれない。ましてやCairnsはオーストラリアの中でもかなりの観光地だ。そこで、今回ばかりは事前に予約することにする。今、泊まっている宿と同じBig 4 groupの宿がCairnsにもあるので、ReceptionでVacancyを聞いてもらう。Receptionのおばさんは、「今からだともう難しいかも。」と言う。だが運良く、2件のBig 4のうち1件にVacancyがあったので予約してもらう。

State forestで体長3cmの蟻を見る

車に乗って間もなく、小雨が降り始める。Caravan parkを出てバナナ畑の間を走っていると、あちこちにState forestという看板があったので、その中の1つに立ち寄ることにする。どうもForestという看板を見ると立ち寄らずにはいられなくなる。
入り口の所に、林から出てきたRangerらしきおじさんがいて、どこにどんな案内板があるとか、1周30分くらいかかるとか親切に教えてもらう。30分なら我々にはちょうど良い。
目の前の看板にたくさんの巨大な蟻が付いている。日本で見る大きな蟻よりも数倍は大きい。おじさんによると、雨期になると地面が灌水してしまうので、この時期になると蟻は高いところに登りたがるということだ。不思議な自然の摂理だ。
それにしてもここの蟻は大きい。あまりにも大きいので近寄るのも怖いほどだ。恐る恐る定規を取り出し測ってみると、なんと体長3cmもあった。

林の方へ進む。蚊があちこちから飛んでくる。短時間の間に我々のまわりに近寄ってきて、徘徊している。10匹くらいはいるようだ。彼女は蚊に刺されやすい体質なので困っている。1度車に戻り、虫よけスプレーを塗る。だがそれでも立ち止まって看板などを見ていると首や手、足など肌が露出しているところにうようよと寄ってくる。
林の奥深くへ進む。熱帯雨林らしい風景だ。大きな木、小さな木など様々だ。やがて園路の横に落差1m程度の滝が見えてきた。滝壺には魚や亀までもが泳いでいる。泳ぎたいと思ったが、残念ながら遊泳禁止となっている。
熱帯の自然を十分楽しんだので満足しながら車に乗り込む。再びバナナ畑の横を通り国道1号線へ向かう。

オーストラリア東大陸を北上

国道1号線に戻った後は、オーストラリア大陸の北の方をさらに北上する。今日の予定は、Cairnsを越えMossmanまで行くことになっている。約80kmの長旅だ。
これまでの内陸部とは大きく異なり通過交通が多い。日本と比べると比べものにならないほど車は少ないが、これまでの数時間に1台しかすれ違わないという状態とは大きく異なる。
Innisfailの町へ入ったところにSugar museumというのがあったので、興味を引かれて立ち寄る。玄関まで行ったが入場料が高いのでパンフレットをもらって帰る。

サトウキビ畑・砂糖精製工場

相変わらず交通量が多い。周囲の景色もこれまでとは異なり、必ず何かが見える。このあたりはサトウキビの畑が多いようだ。所々に、収穫したサトウキビを運ぶためと思われるトロッコ列車や線路が見える。普通の電車の線路とは異なりかなり細い。この線路は畑の中まで入っており、収穫したものをすぐに積めるようになっている。とても合理的だ。しかも、それらの線路は砂糖の精製工場へ直接つながっているようだ。国道脇に大きな砂糖精製工場と見られる建物が見えた。

サトウキビ畑と砂糖精製工場、暑い地方ならではの光景だ。道路脇に車を停め、精製工場の写真を撮る。

町の数もこれまでとは比べものにならないくらい多い。数100kmおきにしかなかった町が、ここでは数10kmおきに見られる。
また、話すことがなくなってきたので、日本から持ってきた本を彼女が読み、その内容について語り合う。そこからどんどん話が展開し、いつの間にか全然違う話をする。

ケアンズに感動・でも通過

Cairnsの町に到着。広い道路に信号、しかも両脇に住宅が見える。そしてたくさんのモーテルやCaravan parkがあるのがわかる。しかも、大きなShopping centreがいくつも見える。ここは、日曜日からのCairnsの滞在には大きな期待が持てそうだ。そして、住宅街の奥には緑の山並みが見える。住宅街と木々が生えた青々とした山並み、こんな光景を見たのはいつ以来だろう。オーストラリア旅行でこれまで見た山は死んだような緑色をした山か、赤茶けた草が生えていない山かのどちらかだ。しかも不思議と住宅街と山、と言う光景にはこれまであまり出会わなかった。ニュージーランド旅行の時は山はたくさん見たけど、やはり住宅街と山、と言う光景は珍しく、しかも山のほとんどは牧場で緑は美しいが、木は生えていないというものだった。
町の中もさっと通りそのまま北上しMossmanへ向かう。途中に、オーストラリアには珍しい電光掲示の巨大広告がある。そしてその広告は日本人経営のお土産物屋の広告で日本語だ。もはや、日本人は自国だけで経済も回すだけでなく、外国に出てまで日本人同士で経済活動をしているのだからおもしろい。色々批判はあろうが、多少はオーストラリアの経済や雇用創出にも貢献しているのではないだろうか。
車を進めると、やがてとても大きなRoundaboutにさしかかる。そのRoundaboutの角に大きなShopping centreを見つけたので、駐車場で昼食をとることにする。
昼食前にさらっと中の様子をうかがうことにする。Mallはまだ建設中のようで店の半分以上は開いていない。そしてあちこちで工事をしている。日本ならば、完全に出来上がるまでは店を開くなんてことはしない。そういえばSydneyのShopping centreもニュージーランドのShopping centreも改装しながら店を開けていた。
車に戻り、昼食を取る。弁当を開けると、野菜が腐っている。やはり熱帯なので食べ物の腐敗は早いようだ。
食後、再び車を走らせる。ここからは山道のようだ。目の前に見える山に吸い込まれるようにして向かっていく。次第に坂道となり、そしてワインディングロードが始まる。右も左も熱帯雨林という光景が続く。そうかと思うと突然片側が開け海が見えたりする。
途中ワニを見せる観光地があったので立ち寄るが中へは入らなかった。彼女は一昨年Cairnsに来たときこのあたりは車で通ったので覚えているようだ。この場所も以前来たときに立ち寄ったそうだが、やはり中には入らなかったようだ。
山道を越えると、今度はサトウキビ畑が続く。このCairns周辺で生産された砂糖は日本にも輸出されているそうだ。

Mossman

午後3時過ぎ、Mossmanの町に到着。田舎の寂れた町という感じだ。200mほどのメインストリートの両脇に小さな商店が建ち並んでいるのみだ。 Easterなので店も大半が閉まっている。Caravan park guideに載っていた町外れのCaravan parkへ行く。グレードを示す星が0なので若干心配だ。やたら広い駐車場とプールがあるCaravan parkだ。Vacancyがあったので泊まることにする。
車をOn site vanの方へ進める。なぜだかここのCaravan parkは道路が左回りの一方通行になっていて、とても走りにくい。
荷物を運び入れる。とても汚いOn site vanだ。彼女はかなり抵抗感があるようだ。おまけに鍵がかからない。困ったものだ。蒸し暑さと不安の中眠る。

勉強が苦手なボクの英語日記 ワーホリを終えて

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