車を本格的に売り始めた日
56日目(4月23日)/Sydney
午前中は、"車売ります"の貼り紙に反応して電話がかかってくるのでは、と宿で待機する。Hostの息子のHarveyは、先生がストライキで学校が休みなので家でブラブラしている。びっくりだ、と言うより不思議な国だ。
午後から、車を売るためにKings Cross car marketへ向かう。これで晴れてようやくまともに車を売り始めることができる。
まず、ChatswoodのAgentへ行き、我々と行き違いでオーストラリアへ来ることになる友人のために、不要な日用品の箱を預けに行く。
まずK-martへ。車の修理セット120点ツール入りがとても気になる。$50程だ。日本ではこの値段で買うことはできない。おみやげに是非、と前々から思っていた品だ。だが、何にしろかさばるので、「どうしても必要なら友達に言って送ってもらえば。」と言う彼女のアドバイスを聞き入れる。
彼女はおもちゃのゲームを見ている。これで最後かと思うと、つい色々なものに目がいってしまう。英単語を使うパズルゲームなどがお土産に良さそうだと言っている。おもちゃは、全体的にコンピュータものは少ない。日本の一昔前のおもちゃと同レベルだろうか。Banana in Pyjamaがやはり人気のようだ。
続いて、David Jonesへ。海外通販に興味があるという友達のためにカタログを取りに行く。母の日が近いこともあり、"Mother's day sale"が行われている。高級でパートだけあって相変わらずおしゃれだ。
Mother's dayのカタログの中にMail orderの紙が入っていたので通販もできるのではと思い、Customer serviceを探す。なかなか見つからずKitchenのコーナーのおばさんに順路を教えてもらっていく。
Catalogueが欲しいというと、まず名前と住所を書かされる。「外国からの通販はできるか。」と聞くと、「世界中からのオーダーがあるので大丈夫だと思うが、詳しいことは本社に聞いてみないと分からない。」と言う。それで本社に電話してくれたが残念ながら結果は"No"。世界中どこの国からでも Mail orderは可能だが少なくともオーストラリアに銀行口座を持っていないと駄目だという。"Thank you."と言い、その場を後にする。
さすがにデパートだ、対応が素晴らしい。そのあたりのスーパーのとんでもない店員とは大違いだ。しかしそれにしても、なぜオーストラリアの店員は乱暴なのだろう。お釣りを手渡ししないのは当たり前、接客しないで私用の電話をしたり、さぼったり商品をやたら乱暴に扱ったり・・・・。おもちゃのコーナーでファミコンでさんざん遊んでおきながら、自分のゲームが終わるとコントローラーを片付け、鍵を閉め遊べないようにしていた店員もいた。あんなものは客へのサービスとして提供するべきなのではないだろうか。
寄り道をしたので少し遅くなって3時30分頃、Car marketに到着。早速Pink slipを見せて一通りの手続きをする。説明を聞いた後、値段を書くボードをもらい、車を売場へ持っていく。
$2600の値を付け販売開始。周りの人に聞くと3日目、4日目と言う人が多いようだ。中には2週間以上も車が売れずに困っている人もいる。みんなトランプをしたり話をしたりしていて本当に売る気があるのだろうかと思ってしまう。
7時頃まで粘ったが客らしい人は10人にも満たなかった。その中で我々の車に関心を持った人は1人もいなかった。渋滞が解消した頃を見計らって Kings
Crossを後にする。
外は夜景がとても綺麗だ。Martin placeあたりにあるビジネスビルも明かりがついたままになっており美しい。だが、Aussieが残業しているとも思えない。どうなっているのだろう。
宿でSusanが、「車が売れないのならCommunity paperに広告を出してみたら。」と提案してくれる。$5だそうだ。考えた末、広告を出すことに決める。