洞窟を見学した日

32日目(3月30日)/Cooinda→Renner springs

Kakadu national parkを離れる

7時に起床。熱帯では昼暑いということと、夜はカンガルーの飛び出しが危険で車を運転できないということで、自ずと早起きになる。
今日はKakadu national parkを離れる。
前日と同じように小川に興味を惹かれる。橋の上から川を眺めると、魚が動いているためか水が所々で波紋になっている。流れは全くといっていいほどない。時々魚がはねるのか、ぽちゃんという音がする。近くに寄ってみたかったがワニがいるとまずいので上から見るだけにする。
この美しい川を写真に撮ろうとシャッターを切るが、またカメラが壊れている。困ったものだ。

美しい鳥を轢いてしまう

いよいよ、Kakaduを離れる。出口へ向かって走っていると右手に黄緑色の鳥がいる。横を通過しようとすると、突然飛び立ち車のライトと接触してしまった。その鳥は上へ跳ね飛ばされ車の屋根に落ちた後、道路の後方へ落下した。スピードが出ていたので避けようがなかったとはいえ、可哀想なことをしてしまった。きっと向こうもびっくりして飛び立ってしまって不幸なことになってしまったのだろう。ショックが大きい。2人で鳥に謝る。

心に蟠りを残しながらKakadu national parkのゲートをくぐる。山に緑の木々が生えているワインディングロードを駆け抜け、Katherineの方へ戻る。
しばらくの後、Pine Creekという町で給油する。79c/lと比較的安価だ。彼女がクレジットカードで支払をする。陽気な店の人と何か話をしている。漢字でクレジットカードのサインをしたところで「なんていう名前?」と聞かれたようだ。耳慣れない名前におじさんはびっくりしていたそうだ。先日もSignetureのことを Autographと冗談で言った人もいたし、おもしろいものだ。サインを見て笑う人、驚く人、Excellentなどとまでいう人、本当にいろんな人がいる。見ていておもしろい。オーストラリアもAyers Rockなどの一部の観光地を除けば、田舎ではまだまだ日本人が珍しいのだろう。ニュージーランドでも、田舎で子供に珍しがられたり、声をかけられたりした経験はある。そういう意味で、オーストラリアもニュージーランドも人種の坩堝といわれるアメリカとは大きく異なるような基がする。
確かに我々の生まれ故郷でも10年ほど前まではそうだった。今となればおかしな話だが、外国人を見ると、「ハロー」とか指を指して、「ガイジン、ガイジン」などといったものだ。未だに我々の住んでいるあたりでは黒人、アラブ人などはまだまだ珍しい。

Katherineに戻る。ここで昼食をとることにする。WoolworthsのあるMallへ入り良いTake awayの店がないか探すが、パッとしたものがなかったので久しぶりに隣にあるRed roosterへ行く。Garlic bread2つ、Chicken chacoal bread, Potato salad, Bargerなどを頼む。
まともなものに飢えていたのか、欲しいものを注文すると$15.30もかかってしまった。少し高い昼食だ。

Cutta Cutta cave

前々から地図を見てその名前で興味を引かれていたCutta Cutta caveへ行く。Cutta Cuttaとはアボリジニ語でDevil Devilという意味だそうだ。"クッタクッタ"と発音するのだと思っていたが、"カラカラ"と発音するようだ。
$6.25/人の入場料を払い中に入る。

蒸し暑い洞窟

Guided tourと書いてあったがCaveの入り口までは自分で行ってくれと言われ、他の何人かと共に荒れ地を進んでいく。前の女の子の2人組は飛び跳ねて子供のようにはしゃいでいる。その前は貧乏そうな旅行者だ。いつも思うが、オーストラリアの若者旅行者はみんなジーンズに紺色のタンクトップといういでたちだ。 2,3分赤茶けた土のTrackを歩く。周囲は意図的に燃やしたのだろうか、草が真っ黒になっている。Trackの終点がCaveの入り口になっていて先ほどチケットを売ってくれた人が先回りして待っていてくれた。その人がTorchを持って中に入り先導してくれる。
「Caveへ行ったことがあるか。」とみんなに聞き始める。以外に、行ったことがないと言う人もいた。オセアニア旅行を通して思ったのだが、どうやら日本ではCaveはさして珍しいものではない洞窟が他の国では厳重に保護されていてあまり誰でも入ることができるものではないようだ。

案内してくれる人が、「後ろの方に外国からのお客さんらしき人がいるけど、君たちはCaveに行ったことがあるかい。」と質問をふってきた。「自分の国で何度も行ったことがあるよ。」と答えると、「洞窟の中は涼しかったんじゃない。」と聞かれたので「うん。」と答えると、この洞窟は蒸し暑く、珍しい洞窟だと教えてくれた。
さらにいくつか質問してきたが英語が早くしかも共鳴して聞き取りにくかったので、英語が得意じゃないからなんて言ったかよくわからない。」と答えると、「うーん、得意じゃない、そんなこと言ったら我々だって得意というほどじゃないけど。」なんて言われてしまった。
その後、次第に奥深くに入りいろいろ案内してくれるが、どうも英語が聞きづらい。その中で拾い出すと、昔は無料だったということだ。だが、アボリジニが車で中まで乗り込んだり鍾乳石を盗ったりしたので今のようなGuided tour onlyの形にしてしまったようだ。世界的にも大きい洞窟だとも言っていたが、これまで行った洞窟でも、このCutta Cutta caveよりも大きなものがあるような気がする。
パイプオルガンのパイプか氷柱のように垂れ下がっている石や、珊瑚のような球状の石などとてもおもしろいものが多い。その中のいくつかを写真に撮る。
外に出ると、またまぶしい太陽光線が容赦なく降り注いでくる。受付に2lのミネラルウオーターのペットボトルが売っていたので買ってがぶ飲みする。

アウトバックを走る

Cutta Cutta caveを離れる。時刻は2時。時間から逆算してあと約300kmの長旅の始まりだ。このまま進むと、以前にも泊まったElliotで宿泊となる。Elliotの宿は値段が高くろくなスーパーもなかったのでできればさらに進みたい。頑張って次の街まで行こうと2人で話す。
これまでとは逆方向の南に向かってひたすら走る。空は真っ青だ。また、あの蟻塚が見え始める。蟻塚は、北上していたときは次第に大きくなっていったので、今度は小さくなって行くはずだ。30分おきくらいに赤茶けた半砂漠になったり緑色の草原になったり景色がめまぐるしく変わる。不思議なものだ。ほとんど平地なので気候もそんなに変わるとは思えないのだが、なぜこんなに植生が変わるのだろう。
暇なので、雑誌を元に話のネタを考える。Melboruneで買ったFridayを元にどうでもいい話をする。

Renner springs

Elliotを通過した1時間くらい後、暗くなってからRenner springsに着く。ここのCaravam parkには残念ながらOn site vanがない。やむを得ず、Motel unitを借りる。$45/roomとElliotの宿と対して値段が変わらないがトイレ、シャワーがついている。バスタオルが形よくベッドの上に置いてあり、Hostのおじさんの趣味が感じられる。

夕食は、Kitchenがないというのと食べるものがないということで、持っている非常食のみで簡単に済ませることにする。ハムの缶詰があったのでパンに挟んでサンドイッチにする。ハムといいながらも開けてみるとコンビーフのようだ。スープ代わりにインスタントラーメンを作って食べる。

勉強が苦手なボクの英語日記 ワーホリを終えて

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