おいしいワインを試飲した日

21日目(3月19日)/Adelaide→Port Augusta

アウトバック用にカー用品を備える

Victoria square近くの補修中の石造りの教会の写真を撮った後、オーストラリア随一のワインの産地であるBarossa valley(バロッサバレー)へ向かう。その前に、これからの道に備えてカー用品を買うことにする。

エンジンオイルが1番安いのはK-martだということをこれまでの経験から熟知していたので、暗黙の了解でK-martがありそうな大きなショッピングセンターを探す。電話帳でショッピングセンターの項を調べ、大きそうなものをいくつかピックアップする。1つめのショッピングセンターには K-martがなかったので、West field shopping centreという所を目指して西へ進む。こちらにもK-martはなかったので、Angle Farmというところにあるショッピングセンターへ行く。町からはかなり離れたような所だ。あたりには牧場も見える。ここでようやくK-martを見つける。
6l入りのお徳用エンジンオイルが$7.98だったので4缶買う。一度に24lもエンジンオイルを買う人はまずいないだろう。冷静に考えてみれば、そんなにオイル漏れする車も恐ろしい。ついでにラジエターホースやファンベルトを探すが、合うものが見つからなかった。

日本語の文字に怪訝そうな顔をされる

支払いを日本のvisaカードで払おうとすると、怪訝そうな顔をして、「これは本当にvisaカードか。」と聞く。日本語がそんなに変な言葉に見えるのだろうか。続けて、「本物かどうか調べなければいけないのでちょっと待ってくれ。」と言う。そして隣の店員に、「これが本物か調べるにはどうすればいい?」と聞いている。隣の店員の、「Scanしてみれば。」という言葉に促されてその人がScanすると、カードは無事visaであることは証明された。

バロッサバレー

Gawlerの町から、Barossa valley rd.へ入る。Lyndochという小さな町に入ったあたりからブドウ畑が見え始め、ワイン産地らしくなってくる。
ブドウ畑の間を縫うようにして走り抜ける。日本のブドウ畑とは異なり、棚などは施されておらず、独立した1本のブドウの木が並んでいる。これを見ていると日本のブドウが過保護に思えてならない。

バロッサバレー

Chateau Yaldara

ガイドブックに載っていた大きな酒造会社、Chateau Yaldaraへ行く。ゲートをくぐりゆっくり進んでいくと、大きなワインのタンクや蔵などが見えてきた。間もなく大きな洋館が見えてくる。

駐車場に車を停め、まずは昼食をとる。イワシとかに玉の弁当はとても美味しい。

一休みした後、中に入る。とても立派な建物だ。歴史が感じられる。オーストラリアでは、酒造会社というのは、何か特別な階級なのだろうか。
試飲コーナーへ行く。ワインのリストが置いてあり、1つ1つにDry, Sweet, Fruityなど味の特徴が書いてある。店員の薦めで何種類かのワインを試してみる。2人とも、Very sweetと書いてあるワインを気にいった。こくがあるけど飲みやすい、不思議な味だ。ワインというよりもむしろジュースのような味がする。
別のカウンターではメールオーダーの受付をしている。ここでワインを注文しておくってもらったり、ワインのリストを郵送してもらったりできるようだ。日本からメールオーダーできるのか聞いてみることにする。
店員が忙しそうで少し待たされる。手が空いたようなので聞いてみると、日本からの注文は可能だが、1本ではなく1カートンでの注文になると言う。しかも、「1カートンの値段+郵送料$150かかる。」と言う。そうなると1本あたり1000円以上になり、割高だ。仕方がないのでメールオーダーは諦める。

酒蔵巡り

この一体には、他にもいくつかのChateau(酒造)がある。今度は、別の所にあるChateauへ向かう。
途中のTanundaという町で休憩する。Informationがあったので入るが、あまり資料が多くない。特に見るべき所もありそうになかったのですぐに発つ。町中を通り過ぎる。観光地化しているようで、たくさんの店がある。町を出ると細い道が続く。
Chateauに到着。今度は、工場のような大きな建物だ。先程とは雰囲気が大きく違っているので、危うく見逃しそうになった。
入ろうとすると、開いていない。大きな建物は実は工場で、少し離れた所にある煉瓦づくりの建物にTesting(試飲)の場所があった。
入ってすぐの所にワインの作り方の説明がなされている。赤ワインがブドウを潰して液を取り出してから樽に入れるのに対し、白ワインはそのまま樽に保存されるようだ。
入り口から右手がワインショップと試飲会場になっている。反対側は実験室のようだ。白衣を着て作業をしている写真が飾られている。先程のChateau Yaldaraの伝統的な雰囲気とは一線を画している。いや、Chateau Yaldaraも奥にはこんな場所があるのだろうか。
入り口から見て正面には、飾りもののワインの樽がある。樽には創業者の顔や建物が彫刻してある。その樽を写真に収める。

立派なワイン樽

中のカウンターバーの前にはずらりとワインが並べられている。カウンターは革張りだ。メニューを見ていると、店員のおばさんがやってきて、「どんなワインが好みか。」と聞く。"White or Red?"、"Dry, sweet or fruity"、と次々聞いてくれ、好みに合いそうなワインを選んでくれ、グラスに1分目ほど注いでくれる。もののついでに赤ワインを試してみるが、やはり好みではなかった。運転しなければならないので、"I'm driving."というが、次々にワインをくれる。「残してもいいよ。」と言うが、貧乏根性丸出しでつい飲んでしまう。彼女は、2杯目のBlack forestというワインを気に入っていた。なんだかいっぱいごちそうになったので、ワインを買わなければならないという気になってしまった。これが作戦か。だが結局何も買わなかった。

バロッサバレーを離れる

いよいよバロッサバレーを離れる。GawlerからTwo Wellという町に行く途中で迷う。標識がいまいち頼りない。細かい所なので、地図は全くあてにならない。Adelaide市内のSalisbury地区まで戻ってしまう。だがやはり道はわからない。とても大きいHoldenの工場のまわりをぐるぐる回ったり、市内へ入ってしまったり、とにかくさんざん走るが、目的の国道1号線は見つからない。結局1号線に出るまでに1時間以上かかった。
AdelaideからPort Augustaまでは300km以上ある。地図の1番最後のページにある主要都市間の距離を示した地図がとても役に立つ。また何もないところが続く。
前からとてつもなく大きいトラックがやってくる。バイク2台が先導している。そのバイクに促され、路肩で停まっているとやがてトラックは通り過ぎていった。
どれだけか経った後、湖が見えてくる。なぜか干上がったところがピンク色をしている。綺麗だといって写真に撮ったが、本当に綺麗なのだろうか。近づくと、すごく汚いのかもしれない。

Port Augusta

Port Augustaに近づく。町へ入る直前に、左右が海になった堤防らしきものの上を走る。海面から道路までは1mもない。水が高くまで来たらどうなるのだろうか。日本だったらもっと高いところに道路を造るだろう。この道は国道で、かなり重要なはずだが本当に沈んでしまうことはないのだろうか。
海には赤潮が発生しているようだ。生活雑排水のせいだろう、水が赤い。窓を開けると変な匂いがする。まさか生まれてはじめて見る赤潮が、環境保護にととてもうるさいオーストラリアでだとは想像もしなかった。水が汚いだけでなく、匂いもここまでひどいということはよほど重症だろう。
町へ入った後、水温計を見ると、オーバーヒート寸前になっている。もう少しでCaravan parkという所だったが、道路脇に車を停めエンジンオイルを補給する。給油後、Caravan parkにチェックイン。とても静かな場所にあり、夜は物音1つしなかった。

勉強が苦手なボクの英語日記 ワーホリを終えて

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