ジャングル探検をした日

39日目(4月6日)/Mossman

朝日がOn site vanに差し込んでいる。久しぶりの青空だ。しかし眠い。彼女曰く、「こちらも気が滅入りそうだ。」というくらい寝起きが悪い朝だ。
天気がよいのでDaintreeの方へ行ってみることにする。国道を北上し、昨日Policeが、「この先は通れない。」と言ったのはどこなのかを探すが、洪水の痕跡は一向に見あたらない。
Cape tribulationの街にさしかかる。フェリー乗り場が見えるが川の水は真っ茶色。このままフェリーに乗っても綺麗な川は望めそうにもない。まわりの車はボートを牽引している。
続いてDaintreeへ。道沿いに住宅があるがどこがTown centreかわからないほど小さな街だ。スーパーも何もない。街というよりも住宅街といった方が適切だ。唯一、大きなBarammanttiの看板が立っているのみだ。Visitor informationに寄ってみる。River cruiseやGuided tourのパンフレットは豊富だがこの近辺の地図やトレッキングの案内などは何もない。「この辺りに良いトレッキングコースはないか。」と尋ねてみるが、「フェリーに乗って向こう側へ行けば色々あるが、こちら側には何もない。」とのこと。フェリーの代金は片道$6だ。普段なら何てことはないのだろうが、現在の我々には痛い出費だ。$30/1泊もの料金を毎日宿代として使っているのだから絶対的には安いはずだが、どうしても「お金=使ってはいけないもの」というイメージを持ってしまう。彼女は思ったより料金が高くないので行きたいという感じだったが、水が濁っているということもあり、そのまま引き返すことにする。かわりに昨日大雨で見ることができなかったMossman national parkの方をじっくり見ることにする。

Mossman national park

昨日とは違い青空の中トレッキングコースへ入る。2.4kmのコースの始まりだ。距離が若干長く歩くのが面倒なので乗り気ではないが、彼女はかなり期待している。川の流れは昨日の大雨のためかかなり早い。だが、トレッキングコースは幸い歩けないことはない。所々にぬかるみがあるが注意していればそれほど問題ではない。
森の中を続くコースに時々Lookoutの看板があるので横道へそれる。密林の中なので薄暗く、涼しい。外の蒸し暑さとは大違いだ。

熱帯雨林

ジャングルの中から空を仰ぐ

川の方のLookoutへ。岩肌にびっしりと苔が蒸している。ニュージーランドのMilford sound並みだ。森はジャングルらしく、大きな木につる状の細い気が巻き付いていたり、木の上部の枝の分かれ目からさらに別の植物が生えていたりしておもしろい。

ニュージーランド同様、大型の木のようなシダ植物もたくさんある。他の木の葉の形も独特で見ていて飽きない。葉の一部はアボリジニが生活する上で欠かせないものなのだそうだ。ガイドブックに出ていた絞め殺しのイチジクというあだ名が付いたFig treeという木は圧巻だ。この木は、他の木に巻き付き最後にはその木を殺してそれでもなお伸び続けるのだそうだ。しかも根が四方八方に10mほど伸びている。根の断面はなぜか丸くなく、縦長の細長い長方形状で、地表に20cmほど張り出し、我々の行く手を阻むかのように伸びている。写真を撮りたかったが、周囲が暗く、しかも木があまりにも大きいので撮ることができない。仕方がないので、根の部分だけ写真に収める。

前から歩いて来た人が、「もうしばらく行くと木に大きなトカゲが止まっているよ。」と教えてくれる。間もなく、体長60cmはあろうかという大きなトカゲがじっとしたまま止まっているのを発見する。背中にはギザギザの背びれのようなものがあり、体も全体的にとても堅そうだ。そのトカゲの写真を撮る。意図に反してフラッシュしてしまったが、トカゲは微動だにしない。

Car parkへ戻ると、トレッキングを始める前の3倍程の車がおり、溢れた車が帰路に数台駐車されていた。時間に束縛されない旅行者が晴れるまで待っていて、大挙して押し掛けたのだろうか。我々もその口だ。

午後はプールで泳ぐ

Caravan parkに戻り昼食をとる。このオンボロなCaravan parkが彼女にはよほど耐え難かったらしく、昼食後すぐに外へ出ていってしまう。加えて、前回Cairnsに来たときと比べるとずっと貧乏なのももどかしくて、相当気が滅入っているようだ。
昼食の後片付けをして再びプールで泳ぐ。前日に続き1,000m以上泳ぐ。その間、彼女は韓国のガイドブックを読んでいた。韓国語はハングル文字がなかなか覚えられなくて大変そうだ。一方で、風俗や歴史的背景は日本の影響が色濃く残っており、興味深いようだ。
3時30分、泳ぐのをやめる。シャワーを浴び、夕食の用意をする。彼女は、On site vanの汚さ、鍵がかからないことに相当苛立っている。だが、明日からはCairnsのBig4 groupのCaravan parkだ。期待してCairnsに向かうことにする。

勉強が苦手なボクの英語日記 ワーホリを終えて

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